ArduinoとPC間でシリアル通信をしてみる
Arduino IDEには「シリアルモニタ」という機能があり、この機能を使うとArduinoとPC間で簡単にシリアル通信をすることができます。
シリアル通信をすることで以下のことができるようになります。
- PCから送信した「データ」を実行中のプログラムで使用することができる
- PCで実行中のプログラムの「変数の中身」を確認することができる
シリアル通信をするための処理を、ソースコードに追加する必要がありますが数行程度で済みます。
シリアルモニタの表示方法
Arduino IDEを起動します。
Arduino IDEが起動したら、虫メガネのようなボタン(図1の赤枠部分)をクリックします。
または、メニューバーの「ツール」→「シリアルモニタ」(図2の赤枠部分)を選択します。
シリアルモニタの画面が表示されます。
Arduinoにデータを送信したい場合、図3の赤枠部分に入力して、「送信」ボタンをクリックします。
図3の青枠の部分は、Arduinoから送信されたデータが表示されます。
プログラム
PC側から送信されたデータ(※)を1文字ずつ受け取り、その文字を5回ずつPC側に送信します。
送信データがない場合は「.」(ピリオド)を使用します。
※半角英数字と記号のみ使用可能で、日本語には対応していません。
実行結果
シリアルモニタで「abc」と入力して「送信」ボタンをクリックします。
送信されたデータを1文字ずつ処理していることが確認できました。
まとめ
Arduino IDEの「シリアルモニタ」を使用してシリアル通信をすることで、実行中のプログラムがどのように動作しているのか、変数の中身はどのような値なのかが一目でわかるようになりました。
また、プログラムが想定どおりに動作していないときなどの解析にも使用できるのでとても便利です。